高効率DCモーターでZEB実現へ!
2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、建築物では高効率設備の導入などにより、建物のエネルギー消費量を実質ゼロとするZEBの普及が求められています。そのためには建物の消費電力の多くを占める空調・換気機器の省エネルギー化が重要です。そこで今回は消費電力削減に貢献する高効率DCモーター搭載の製品についてご紹介します。
空調機などのファンの電動機には主に2種類あります。交流を使用するACモーターは安価でシンプルな構造が特徴です。ただし風量調整など細かな制御が苦手という面があります。例えば扇風機の風量で「強」「中」「弱」の3段階しか調整できないタイプのものは主にACモーターが搭載されています。
一方、直流を使用するDCモーターは高価ではありますが風量を細かく調整でき消費電力が小さいことが特徴です。
表1.ACモーターとDCモーターの比較
天井埋込ダクト形全熱交換器(VAMD)シリーズ2023年2月発売のダイキン工業製全熱交換器ではDCモーターを採用し、従来機種に比べ大幅な消費電力の削減や、細かな風量調整が可能となったことで、省施工や省メンテナンスの面も向上しました。
〇消費電力大幅削減
定格点において現行機(ACモーター搭載)と比較した場合、下記のように大幅な消費電力削減となっています。昨今の電気代高騰の中でこのような大幅な消費電力の削減はランニングコスト抑制に寄与します。
〇風量調整機能
施工時、「風量自動調整機能」を使用すれば、ダクトの種類・長さや給排気口などの実際の圧力損失に合わせて風量を自動調整するので、施工時の風量調整の工数削減が可能です。
また、使用しているうちにフィルターが目詰まりしても風量を調整する「一定風量機能」を使用すれば、換気風量が維持できます。
詳細はこちらをご覧ください。
詳細はこちらをご覧ください。
ダイキン製品についてここまでご紹介してきましたが、カタログに記載されているよりもさらに詳細な機器の仕様をご覧になれるサイトをご紹介します。
https://www.free.dtnet.daikin.co.jp
DT-NETでは誰でもログインなしで、弊社製品の図面検索・別売品検索・技術資料が調べられる他、納入仕様書作成機能やCADシンボルのダウンロードも可能です。
資料閲覧イメージ
今回は省エネ性の高いDCモーターを搭載した製品について紹介させていただきました。省エネへの関心が高まっている中、技術も日々進歩しています。
今後も空気だよりを通じて皆様へ情報発信を続けていきたいと思います。
次回はダイキンで行っている情報活用に関わる人材育成をテーマにダイキン情報技術大学についてご紹介します!
関連リンク